第18回日本トラウマティック・ストレス学会

テーマ: トラウマからの回復と成長

大会長挨拶

 この度、第18回日本トラウマティック・ストレス学会を2019年6月15日~16日に京都テルサにおいて開催する運びとなりました。なお、京都でこの学会が開催されるのは、これで2回目になります。

 神戸を除く関西では災害が少ないという憶測と反し、2018年には、大阪にM6弱の直下型の地震が起こり、そのあと中国四国地方に集中豪雨などが起こり、多くの被害を与えました。被災された皆様には心からお悔やみを申し上げます。

 トラウマティック・ストレス学会に期待される活動の第一は実際の支援活動があげられます。今回の災害では、多くのボランティアが被災地に入り、様々なケアや支援が行われました。1995年の神戸の震災以来、ボランティアによる支援がより深まってきています。蓄積されてきた経験についても報告されています。16年前と比べ事件、事故、犯罪が増えており、求められる活動は、地域の支援活動のほか、設立当時には、専門家が不足していたため、多くの課題が未解決でしたが、解決できるようになりました。自然災害だけでなく、犯罪被害、さらに学校が被害者となる事件も多く経験されました。また、国外で困っている人たちのためには国内の人々が支援し、国内で困っている人たちについては、外国人も手を差し伸べてくださりました。

 今回の大会では、自然災害のほか、人為的災害、児童虐待、性暴力被害、犯罪などを対象とします。トラウマストレスに期待される活動は実際の支援活動のほか研修、研究とでしょうか。16年前と比べ事件、事故、犯罪が増えており、求められる活動は、引続き、地域の支援活動のほか、若い、後継者の育成、国際交流の必要性があげられます。学会では、このような多彩なトラウマからなる「トラウマからの回復と成長」をテーマとし、各種講演を始め、パネルデスカッションやシンポジウムを展開する予定です。また、プレコングレスでは、トラウマからの回復やPTSDに有効な心理療法の研修などが企画されています。

2018年8月
第18回日本トラウマティック・ストレス学会
大会長 元村直靖